雑記

無料で始める作曲。初心者におすすめの方法を教えます。多分これが一番簡単だと思います!

2019年8月24日

作曲を始めるのに悩む必要はありません。

「作曲ソフトどうしようかな…」とか「PCのスペック大丈夫かな…」とか「そもそも作曲の才能あるのかな…」みたいな悩みですね。

そういう悩み事はすべてやってから考えましょう

管理人は様々なDTMerに会いましたが、「作曲を始めるかどうか」で悩んでいる方はほとんど見受けられませんでした。作曲してる人は勝手に始めてるイメージです。

今の時代、作曲は無料で始められるため一切のリスクはありません。なので、これを見てるあなたはもう悩まないでください。とりあえずやってみる! やってから悩む!

というわけで、この記事では無料でできる「作曲環境の構築」「ちょっとした作曲」を含めた作曲の始め方について解説します。

※この記事は作曲を始めようとしている初心者向けの記事です。

キーワード:作曲、DTM、DAW、初心者、無料

5秒でわかるまとめ

  • 作曲ソフト(DAW)は StudioOne Prime がおすすめ
  • StudioOne Prime をインストールするだけで作曲環境ができる
  • メロディとベースが鳴っていれば曲っぽくなる

注意事項

  • Windows10 準拠。本記事ではリカバリ後の Windows10 に作曲環境を作る。
  • 低スペックのノートPCを使用(2011年製)
    • CPU:Core i3 M 380
    • メモリ:4GB
    • ストレージ:HDD 500GB
  • 作曲ソフト(DAW)は Win/Mac 両方で使用できるものを選定する。

作曲環境の構築

以下では、DAW選定~作曲環境を構築して音出しするまでの手順を解説します。

作曲ソフト(DAW)選定

作曲ソフトのことをDAW(Digital Audio Workstation)(読み:だう)と言います。作曲を始めるにはまずこれを選ぶ必要があります。

DAWは種類がたくさんあります。DAWの選定は作曲を続けるにあたって非常に大きな問題です。

ただ、作曲を始める段階ではどのDAWを使っても似たような感想を抱くと思います。ですので、ここでは一息にStudio OneというDAWに決定してしまいましょう。Studio Oneは下記のようなメリットがあり、初心者にはうってつけのDAWとなっています。

  • 無料版がある
  • Win/Macどちらでも使える
  • 最新の機能が使える

どのDAWが自分に合っているか悩むのは、ひとまず本記事で作曲に触れてみてからでも全然問題ないです。本記事でDAWに触った知識が役に立って「なるほど、他のDAWはこう違うんだな!」という気づきが得られると思います。

こういった記事でDAWそれぞれの特性を確認するのがいいでしょう。

管理人の意見としては、よほどの外れを引かない限り、最初に選んだDAWで慣れていくと思います。ですので、本記事のあとで悩み抜いて決めてみるのが良いです。

DAWインストール

それでは、さっそくDAWをインストールして作曲環境を構築していきましょう。今回インストールするのは、Studio Oneの無料版である Studio One 4 Prime です。

公式ページにインストール手順が記載されていますので、そちらにそって進めていきます。

PreSonusのアカウント作成

まずは、Studio One を作っている PreSonus のアカウント作成からです。
My.PreSonusのページへ飛びましょう。

アカウント作成のため、「Create a My.PreSonus Account」をクリック。

上記のウィンドウが表示されるので、画像に従って項目を埋めましょう。
その後、右下の「Save」ボタンをクリック。

そうすると、PreSonusのアカウントが作成され、ユーザーページへと飛びます。

また、登録したメールアドレスに本人確認のメールが届いているので、 本人確認を行いましょう。

これにてPreSonusのアカウント作成は完了です!

DAWのダウンロード

次に、DAWのダウンロードです。こちらから Studio One 4 Prime のページへ飛びましょう。

「Add to Cart」をクリック。

「Login to Checkout」をクリック。

「Proceed to Checkout」をクリック。

「Studio One 4 Prime」をクリック。

「Download Installer - Windows」をクリック。

これで Studio One 4 Prime のインストーラがあなたのPCにダウンロードされました!

DAWをインストール

次に、DAWをインストールしましょう。
ブラウザによりますが、先ほどダウンロードしたインストーラーは基本的に「ダウンロード」フォルダの中に入っているはずです。
「ダウンロード」フォルダのインストーラーを実行します。

「OK」をクリック。

「次へ(N)>」をクリック。

ライセンス条件を最後まで読んで、「同意する(A)」をクリック。

「インストール」をクリック。

インストールされるのでしばし待つ。

インストールが終わったら「完了(F)」をクリック。

これにて、DAWがあなたのPCにインストールされました!

DAW起動

さて、DAWのインストールが終わったのでようやくDAWの起動に移ります。デスクトップに Studio One 4 のアイコンがあるかと思いますので実行しましょう。

「エンドユーザー使用許諾契約」を最後まで読んで「同意する」をクリック。
DAWが起動し、色々な初期設定を行うのでしばし待つ。

PreSonusのアカウント作成時に登録したメールアドレス・パスワードを入力し、「ログイン」をクリック。

アカウント連携されて、DAWが使用できるようになりました。「OK」をクリック。

いろいろ便利なものをインストールしてくれるので「インストール」をクリック。

いろいろインストールされるのでしばし待つ。

クリックしてDAWを再起動。

DAWが起動しました! これにて作曲する環境が整いました!

音出し

DAWインストールには「インストールしたけど音が出ない」という問題がありがちなので、さっそく音を出していきましょう。

音を出すには、DAWを作曲ができる状態にしなければならないので、まずはその手順からです。DAWの起動画面から入ります。

「新規ソングを作成」をクリック。

「空のソング (青色) 」が選択されていることを確認し、「OK」をクリック。

さて、これであなたのDAWは作曲できる状態になりました。

次に、DAWの中で楽器を立ち上げます。まずはウィンドウ右側に注目してください。

「インストゥルメント」をクリック。
※インストゥルメントは「楽器」のこと。

「PreSonus」をクリック。そうすると、その下に「Presence」というのものが表示されたのが分かりますか? これが、これから立ち上げようとしている楽器です。「Presence」を画面中央の縦線が並んでいるところにドラッグ&ドロップしてください。

楽器のウィンドウ

DAWとは別にウィンドウが表示されましたね。これが、今立ち上げた楽器になります。

シンセサイザーという楽器はご存知ですか? 鍵盤の上にある様々なつまみを操作して音を作り、鍵盤でその音を奏でる楽器ですね。それが今立ち上がったわけです。

音の作り方はおいおい学んでいくとして、今は用意された音(プリセット)を設定してみましょう。ウィンドウ上部に注目してください。

「デフォルト」をクリック。そうすると、プリセットがたくさん表示されたと思います。一番上にある「Bass」の中からプリセットを選んでみましょう。

「303 Bass」をクリック。

すると、ウィンドウ上部が変化しプリセットが設定されたことが確認できます。
では、音を出してみましょう。

鍵盤をクリックすると「ビー」という電子音が流れるはずです。音が出たということで、あなたのDAWは正常にインストールされています。

音が出なかった人は、今までの手順をもう一度確認してみてください。PC側でミュートしていた、という初歩的なミスから、今までにインストールしたソフトが影響していた、など、様々な要因で音が出ないことがあります。「音が出ない!」とパニックにならずに怪しいところを確認してみましょう。

これにて作曲環境の構築についての説明を終わります。

作曲してみる

楽器等の演奏経験がある方はいますぐにでも作れるものがあると思いますが、そういう経験なしで作曲を始めるのは難しいですよね。

後述しますが、作曲するには色々と先立つ知識が必要になります。これはひとつなぎで覚える必要があり、本記事では説明が不足してしまいます。ですので、ひとまずは「作曲体験」といった形の「なんちゃって作曲」を体験してほしいと思います。

以下、「音楽についてはリコーダーぐらいしか吹いたことない。ドが鍵盤のどこにあるかも分からない」レベルの初心者を前提として解説していきます。

"ド"の場所

まず、「ドレミファソラシド」からです。

作曲するとき、DAWでは「ピアノロール」というものに音符を置いていきます。紙の楽譜と同じようなものですね。

実際に出した方が早いのでやってみましょう。さっきまで開いていた楽器のウィンドウを閉じてDAWに戻り、DAWの上部に注目します。

  1. 鉛筆マークをクリック
  2. 「Presence」の"1"と書いてあるところから"3"と書いてある部分まで選択。そうすると、上記の画像のように青色になるのが分かるかと思います。
  3. 矢印マークをクリック
  4. 青色になった部分をダブルクリック

ウィンドウ下部に鍵盤みたいなものが表れたのが分かるかと思います。これが「ピアノロール」です。鍵盤が並んでいるからそういう名前なんですね。縦軸が音の高さ、横軸が時間を表します。これにポチポチと音符を打ち込んで曲を作っていきます。

ここでまず出くわす問題が「"ド"どこ……鍵盤に書いてある"C"ってなに……」っていうとこですよね。

安心してください。めちゃくちゃ見やすい鍵盤の並び方を図示しましたので下をご覧ください。

黒鍵二個並んでるすぐ下がド=C!

はい覚えた! 黒鍵二個並んでるすぐ下がド=C! "C"っていうのは"ド"の別称です。C~Gまで行ってAに戻ります。作曲ではC~Aの呼び方を主に使うので覚えておきましょう。

また、この「ドレミファソラシド」の並びのことを「ハ長調」と呼びます。ハ長調、聞いたことありませんか? あれは音の並びを表すものです。今回は「ハ長調」で曲を作っていくので、それ以外(黒鍵)の部分は使いません。

「ドレミファソラシド (ハ長調) 」を実際に鳴らしてみるとこんな感じです。おなじみですね。

コード進行

曲を聞いてると安定感や盛り上がりが得られると思います。あれはコード進行というものが作っています。

代表例として「お辞儀」が挙げられます。

「安定→盛り上がり→安定」といった典型的なコード進行の例です。「コード」というのは3つ以上鳴らした音のことを指します。動画では指で3~4つ鍵盤を同時に押して、コードを作っていることが分かるでしょうか。このコードを場面によって使い分けることで、安定や盛り上がりを演出しています。

こういった音楽に関する理論を音楽理論といいます。曲を作るにはほぼ必須ですが、いま知識を詰め込んでも頭から出て行ってしまうので、上記を元にとりあえず手を動かしてみましょう。

打ち込む

コード進行の中でも超有名な進行を打ち込んでいきます。それが下記の進行です。

ファ(F) → ソ(G) → ミ(E) → ラ(A)

これは有名な曲であまりにも使われすぎていて「王道進行」という名前がつけられています。この進行を入れておくと非常に名曲っぽくなります。

王道進行を使った曲のメドレーを発見したので動画を貼っておきます。

全部同じような伴奏でメロディだけ違う、という点に気がついたでしょうか?
そうです、曲ってこうやって出来ているのです。

それでは、曲の作りを理解したところで、ピアノロールに打ち込みましょう。
矢印マークのまま、ピアノロール内をダブルクリックすると打ち込めますので、下図のようにコード進行を打ち込んでみてください。

そのあと、ピアノロール上部の「1 ... 1.4」と書いてあるところの 1 をクリックしたのち、Spaceキーを押してみてください。今打ち込んだ音が再生されます。

なんとなく盛り上がり・盛り下がりがあるのが分かるでしょうか? これがコード進行の効果です。
※実際には「和音」なので、本来は音を重ねるのですが、今回は「作曲体験」なので雰囲気だけ学んでください。

また、伴奏だけの状態では味気ないので、この上にメロディを重ねていきます。

メロディ分からない…どうやって作れば…」というあなたのために、適当にやってもなんとかなるコツを教えます。

ファ(F) と シ(B) を使わない

これを念頭に置いて、適当に、心の赴くままにポチポチ打ち込んでいってみてください。管理人も頭から雑念を追い払ってテキトーに打ち込んでみました。

どうでしょうか。なんかそれっぽくなってませんか?

曲のショボさにがっかりした人は正しいです。これは究極にショボいです。なので、これをこれから高めていくのがあなたのやることであり、また作曲の醍醐味でもあります。

上記が管理人の力量だと思われるのもアレなので、一応自作曲を貼っておきます。

実際は、このようにドラムやギター・ボーカル・オーケストラ等が入りますが、曲の骨子としてはこのようなものが原型としてあるわけですね。

以上、「作曲環境の構築」から「なんとなく作曲してみる」までの解説でした。

これから何をすればよいか

とりあえず、これで作曲環境を整えて、とりあえず曲っぽいものを作ってみる、ということには成功したと思います。

ただ、本来作りたいと思っているのはこんなものではないはずです。頭に思い描いてるのはもっと洗練されていて、こんなへなちょこな音楽ではないでしょう。

それを達成するには日々精進あるのみ! ということで、作曲力が増す方法をいくつか以下に記しておきます。

  • 音楽理論を学ぶ
  • 曲を耳コピしてみる
  • とにかく作ってみる
  • ネットに上げて意見をもらう

作曲以外にも学ぶ技術が複数あります。

  • 音の作り方
  • 打ち込み方
  • ミックス:音を綺麗に混ぜ合わせること
  • マスタリング:音を大きくすること
    • この本が初歩の初歩から掲載していてオススメ!
      初心者は「コンプ?EQ?なにそれ?」となりがちなのが解消されます。
  • 無料の音源を漁る

管理人のオススメとしては、ひとまず音楽理論をサラッと眺めてみて、それをもとに曲を作ってみる、という試行錯誤を短いループでこなすのが良いかと思います! それが出来てきたら音を作ってみたり、耳コピしてみたり、ミックスやマスタリングをしてみたり…といった感じに食指を広げていくと良いでしょう。

楽器ができる人は、普段弾いているものがどのようにして成り立っているのか、実際に打ち込んでみて理論と照らし合わせてみるのも面白いですよ。

一番のコツは「楽しく続ける」ということです。楽しさはすべての努力に勝ります。自分が楽しく思えるところをどんどん追及していったらいつの間にか作曲力が上がっていた、という状態が理想的ですね。

最後に

これから楽しい楽しい作曲の世界が待ち受けていることだと管理人は思います。

音がショボい! 響きが気持ち悪い! メロディがダメ!
作曲はセンスだ! いや理論だ! その両方だ!
機材変えよう! お金がない! 作曲辞めるか! やっぱ再開する!

どっかのDTMerの戯言

…まぁ、今のは一端ですが、それもまた楽しいんですよ。理想の曲に近づいていく過程がね。この快感は簡単に手に出来る麻薬ですよ。

作曲はとぎれとぎれで続けても全然かまいません。管理人自身、半年とか1年とかの単位で作曲しなかったことはあります。作曲したての頃も2か月やってみて、1か月サボって……みたいな感じでした。

作曲について色々な楽しみ方を見出して、人生を豊かにしていけたらいいなと思います。作曲について分からないこと、環境構築でつまずいたことなどあったらTwitterかコメントいただければ確認します。

みんな楽しく作曲しようぜ! じゃあな!

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