毎年恒例,CubaseのメジャーアップデートであるCubase11がリリースされました.
サンプルトラックやキーエディタの強化など,実に20種類の新機能が盛り込まれています.
Cubase シリーズが新しい世代になりました。作曲、録音、編集、ミックスをこれまで以上に快適にしてくれる新機能と、さらに高速かつハイレベルな制作を可能にする改良の数々。プロフェッショナルからビギナーまで、音楽を愛するすべての人のための最新 DAW の登場です。
価格
グレード | フルバージョン | アップデート&アップグレード | アカデミック |
Pro | ¥62,700 | ¥18,500 (from Cubase 4 ~ Pro 10) | ¥41,800 |
Artist | ¥35,200 | ¥14,740 (from Cubase Artist 6 ~ 10) | ¥19,800 |
Elements | ¥13,200 | ¥3,300 (from Cubase Elements 6 ~ 10.5) | ¥7,700 |
新機能一覧
新機能一覧を以下に挙げておきます.Proにしかない機能は太文字としています.
- オーディオ書き出し: 書き出しキューにより時間を節約 [Pro]
- Sampler Track 2: スライス / LFO / レガートグライドを追加 [Pro, Artist, Elements]
- スケールアシスタント: 設定したスケールでの再生 / クォンタイズ / リアルタイム演奏 [Pro, Artist, Elements]
- 進化したキーエディター: 高度なピッチベンドの作成など [Pro, Artist, Elements]
- グローバルトラック: キーエディターで曲の情報を一望 [Pro]
- Frequency 2: 正確なダイナミック EQ を搭載 [Pro]
- Squasher: リードやベースを彩る EDM 向けプラグイン [Pro, Artist, Elements]
- スコアエディター: ワークフローの改良と新しいフォント [Pro]
- サンプルコンテンツ: フレッシュな6つのサウンド&ループセット [Pro, Artist, Elements]
- SuperVision: カスタマイズ自在なメータリングツール [Pro, Artist]
- Imager: 音の広がりを制御するマルチバンドステレオイメージャー [Pro, Artist]
- MultiTap Delay サラウンド対応: 5.1 サラウンドに対応 [Pro]
- Windows 10 可変 DPI: より多くのスケーリングに対応 [Pro, Artist, Elements]
- Cubase Artists/Elements の機能向上: 最上位グレードの機能を移植 [Pro, Artist, Elements]
- マルチサイドチェーン: 入力アーキテクチャーの改良 [Pro, Artist, Elements]
- Eucon 対応: 最新 Avid コンソールに対応 [Pro]
- VST Connect SE 5: リサイズ / HiDPI に対応したリモートレコーディング機能 [Pro]
- ワークフローと UI の改良: 作業をより効率的で簡潔に [Pro, Artist]
- Apple Metal アクセラレーション: Mac でのグラフィックを高速化 [Pro, Artist, Elements]
- SpectraLayers One: オーディオの視覚的編集とパート分離 [Pro, Artist]
グレード別比較
「オーバービュー」として紹介されているものを引用しておきます.

まだ管理人も新機能一覧の動画を見ているだけなんですけど,サンプルトラックが非常に使いやすく高機能となっていてワクワクしますね.あとは,キーエディタでのダイナミクスやピッチベンドで曲線を描けるようになるのは非常に魅力的です.
より一層感じたのは,Cubase1つだけでより質の良い曲が作成できるように進化しているなということ.各機能の強化やプラグインの追加などが主に見えますが,これはCubase個として完成させる意志の表れだと感じます.
最後に,購入についてですが,基本的に最新DAWへの移行は初期バグ対応を待ってからにすると良いでしょう.発売当初でも割引はありませんからね.Cubaseは過去バージョンからのアプデがほとんど同一価格ですので,費用対効果をよく見計らってくださいね.
よいDTMライフを!