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【レビュー】Shape50 vs Epic5.DTM用モニタースピーカーについて比較!

ちょっと前まで,個人で手に入るDTM用のニアフィールドなモニタースピーカーといえば「Shape50」が王者の座に君臨してきました.発売してもすぐ品切れで歯噛みした方も多いことでしょう.

しかし,去年の2019年頭にその玉座を脅かすモニタースピーカーが彗星のごとく現れました.それが「reProducer AudioEpic5」です.

現状でモニタースピーカーを買おうと思っている方は「結局,Shape50・Epic5どっちがいいの?」っていうのが本音だと思います.というわけで,そういう疑念を少しでも払しょくするためにそれぞれのレビュー記事を書いておきます.

3秒で分かるまとめ

  • 比較結果はこちら
  • 一概にどちらが良いとは言えない.
  • オーケストラなど豊かさを求めるなら「Shape50」
  • ロックやEDMなどゴリゴリ音を求めるなら「Epic5」

前提

まず前提ですが「どちらのモニタースピーカーもアホほど音が良い」ということを念頭においてください.管理人は買い替えたとき「今までのスピーカーはなんて平べったい音だったんだ」と衝撃を受けました.

そのため「○○に問題がある」みたいな表現は「もちろん低価格帯のスピーカーより圧倒的に良いが」という意味が含まれています.

また,この「アホほど音が良い」というのは実際に聞いてみなければ分かりません.ネット上の様々な記事で「解像度が~奥行きが~」と書いてはありますが,「現状のスピーカーより良い音」っていうのはなかなか想像できないものです.ですので,スピーカーを買うときは絶対に試聴してください

どこにも置いてない地域に住んでる人もいるかと思いますが,新幹線に乗ってでもいいので試聴してきてください.「10万円で買ったスピーカーが想像と違った……」ってなるとあまりにも悲惨ですからね.

そういった試聴段階になって初めて本レビューが役に立つと思います.離島の人はごめん.

環境

  • OS:Windows10 Professional 64bit
  • オーディオI/F:RME Babyface Pro

各スピーカー簡易レビュー

まずはそれぞれのスピーカーについて簡単にレビューし,その後,各スピーカーを比較していきます.

Shape50

Focal社が開発したパッシブスピーカー.約10万円.

【音色】
中音域が非常に豊かなのが特徴.その分,低音域・高音域にややぼやけがある.

【広がり】
奥行きがすごい.ベースとバスドラムの分かれ具合がくっきり分かる.

Epic5

reProducer Audio社が開発したアクティブ(パワード)スピーカー.約15万円.

【音色】
キレのあるタイトな低域,きらびやかな高域音が特徴.中音域も普通に鳴る.

【広がり】
横方向がすごい.スピーカー設置位置のさらに外から音が聞こえるような印象がある.また,縦方向にも幅があるように聞こえる.

比較レビュー

どちらが優れているか表にまとめました.

それぞれについて所感を書いていきます.

1.音色

低音域

  • Shape50:△
    ややぼやけがあり,エレキベースでも太めになる印象.インシュレーターを設置することによって少し改善可能だが……
  • Epic5:◎
    キレのあるタイトな低音で,ベース聴くのが楽しくなる

中音域

  • Shape50:◎
    非常に素晴らしく豊かで,ボーカルを聞くとうっとりするほど
  • Epic5:〇
    価格なり

高音域

  • Shape50:△
    ややぼやけあり.ただ,管理人が1年使った印象は「聴き疲れしない」上品な高音という印象.
  • Epic5:〇
    非常にきらびやか.スパソがめちゃくちゃきれいに聞こえる.8kHzぐらいのシャーっていう高音が耳についてちょっと痛い印象.

2.広がり

縦方向

  • Shape50:〇
    価格なり.
  • Epic5:◎
    かなり広く感じる.Shape50よりも1段階上.低音域・高音域に強みがあるのと,パッシブラジエーター(低音を補強する部分)が底面についているからか?

横方向

  • Shape50:〇
    スピーカー設置位置が左右広がりの限界であり,その範囲内での分離が優れている
  • Epic5:◎
    スピーカー設置位置の外まで広がっているような錯覚があり,分離も素晴らしい

奥行き

  • Shape50:◎
    奥行きの表現力は非常に良く,センターのベース・バスドラム・ボーカルの位置が鮮明に分かるほど
  • Epic5:〇
    かなり分離しているが,Shape50ほどではない.

3.操作性

各スピーカーの操作性を語る上での最大の違いは「スタンバイモードのON/OFFが効くかどうか」です.

スタンバイモードというのは「一定音量が鳴らずに時間経過すると音の鳴らない省電力状態に移行する」モードのことです.省電力モードから復帰する際には「一定音量を鳴らす」ことが必要です.不在時や夜間などは便利なんですが,使用中では操作性が大きく変わります.

  • Shape50:△(×寄り)
    スタンバイモードのON/OFFができない.スタンバイモードからの復帰時に流す「一定音量」がアパートやマンションだと「少しうるさいかな……?」というぐらいの音量.このためにスタンバイモードになっては一定音量まで上げ……という鬱陶しい作業をする毎日が始まる.ネット上を見るとこれがめんどくさいという意見が多くある.DTM中は音量大きめにしていて問題なくても,日常使いではこれとの戦いになる.
  • Epic5:〇
    スタンバイモードのON/OFFができる.それだけで勝ち.

4.価格

  • Shape50:〇
    約10万円
  • Epic5:△
    約15万円

Shape50は安さのわりに音質が良く,非常にコスパが良いと思います.Epic5との差額5万円あれば色々なものが買えますからね.

総評

Shape50とEpic5は対照的なモニタースピーカーだと思います.一長一短の部分がはっきりしていて,一概に「どちらが良い!」とは言えません

管理人としては,下記の基準で使い分けると思います.

  • オーケストラなど豊かさを求めるなら「Shape50」
  • ロックやEDMなどゴリゴリ音を求めるなら「Epic5」

もしもの話ですが,管理人が両者を初めて聞いたなら「Epic5」を選ぶと思います.低音と高音の出音が非常に素晴らしいですし,一聴だとこちらの刺激的な魅力に圧倒されると思います.

ただ,1年間使ってみて「高音で聴き疲れしない」という上品な音に慣れた現状だと「Shape50」を推しますね.

以上,Shape50とEpic5のレビューでした.

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